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当院では、様々な指標・検査方法を用い、認知症検査を行っております。
長谷川式認知症スケール
長谷川式認知症スケールは、精神科医の長谷川和夫先生によって開発されました。限られた時間と限られたスペースで、医師が効率的かつ公平に認知機能の低下を診断するために1974年に開発され、1991年に一部改定を経て今に至るまで利用されています。
30点満点で、20点以下だった場合、認知症の疑いが高いと言われますが、この診断結果はあくまでも参考です。
このテストの点数が悪かったからといって、「認知症」と診断されるものではありませんが、多くの医療機関で認知症検査の指標の一つとして採用されています。
頭部CT検査
頭部CT検査で、大脳の記憶に関わる組織、海馬(かいば)の萎縮が確認されると、認知症を発症している可能性が高いと考えられます。 何か気になる症状や心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
認知症検査の頭部CT (A:正常な人とB:認知症合併の大脳皮質基底核変性症の人との比較)
頭部CTやMRIは、脳の形を見る検査で非常に有用な検査です。CTでもMRIと同様の水平断面像、冠状断面像、矢状断面像などの任意の断面像を得ることができます。MRIと比較すると画像は鮮明ではないですが、短時間で撮影が可能です。今回は、A:正常な人、B:認知症合併の大脳皮質基底核変性症の人の頭部CT画像を比較しました。Bは、大脳皮質の萎縮、海馬の萎縮及び側脳室の拡大等が、冠状断面像、矢状断面像で認められます。特に冠状断面像、矢状断面像では、診断のための重要な手がかりを得ることが期待でき、認知症や認知機能障害を発見、治療する事に大変有効です。